ナリユキまかせの天狗道 [な]
電撃コミックスNEXT刊 著/弐篠重太郎
連載は電撃大王Webコミック
カバー折り返しの作者コメントによると「基本おっぱいのことしか書いてないスラップスティックコメディ」
スラップスティックってなんぞやっていうとドタバタコメディってニュアンスらしい
主人公の高校生:天乃成行は子供の頃に手に入れた意思を持つ日輪の天狗面を使ってあやかし研究会の従姉妹 天乃紋花(あやか)のマネージメントの元、有料でトラブル解決に担ぎ出される毎日
日輪の天狗面は成行が子供頃に山中で迷子になって帰って来た時に持って帰ってきたものだが当人は記憶を失って仔細は不明 喋る天狗面によると持ち主は善行をつまねば木っ端天狗になってしまうとのこと。
煩悩を天狗力に変えることでトラブルの元のあやかしを退治していた
そこにやってきたのは天狗の愛良綱屋二郎姫(あらづなやじろうひめ)
父天狗の言いつけで妹の三郎姫を伴って天狗面の奪取にやってくる。 そもそも二郎姫から受け取った天狗面
だったのだが天狗面を手放せば木っ端天狗になってしまう成行と死蔵されたくない天狗面は受け渡しを拒否
巨乳の二郎姫に欲情する成行の煩悩が強大だったため天狗力に変わった力で二郎姫の撃退に成功
以後も二郎姫は父天狗に言われて日輪の天狗面の奪取に赴くがあやかしが起すトラブルを巻き込みながら成行の実家である下宿アパート「天居荘」に居着く
天狗道具の作成者でトラブルメーカーの長女太郎姫が加わり、天狗面を入手したのは面子での勝負だったことがわかるがモノローグでは「山での記憶の一部を思い出した」とあったので他になにか出来事があったのかもしれない
成行が狩りだされる原因であるあやかし(つくも神)を作っていた月輪の天狗面とそれを使う狗賓(ぐひん)の二人の天狗が登場 日輪の天狗面を奪いにやって来る
ローアングルからの狗賓の下乳を見たことで煩悩を力に変えて退けることに成功するがその後 転校生としてやってきたところで終了
普通に一般人があやかしをおかしいと思わず認識していたり二郎姫が天狗として空を飛んでいてもさして大騒ぎにもならず、主人公成行のノリといいいGS美神の横島を彷彿とさせます
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南Q阿伝 [な]
月刊シリウス連載作品 著/光永康則
同じシリウスに怪物王女を連載しているため 南Q阿伝が掲載されたときは怪物王女は休載している
怪物王女に登場している神族・南久阿を主人公にしたスピンオフ作品
Wikiには今のところ記事なし
南Q阿伝の画像を探す
一話の試し読みは講談社のHPで読める
表紙は主人公の南久阿
5話収録でエピソードは3つ
高校生で叔母宅に世話になっている?(詳しくは1巻では説明がない)神田太郎
朝から「10合食べるつもり」というほどの大食らいの眼鏡くん、3階から飛び降りても何の問題もない丈夫さと丈人離れした力を持っている
そこに現れた見かけ女子中学生の制服を着た神:南久阿が日本を侵略者から取り戻すといい、太郎を太郎丸の主として迎えに来る
太郎が子供の頃に南久阿の部下である土蜘蛛?の太郎丸を死んだと思って埋めた夜、まだ生きていた太郎丸から身体を休ませて欲しいという申し出を了承したことが原因のようだが休んでいるのか一体化しているのか詳しいことは不明
日本の神が渡来神に取り憑かれ正気を失った「荒神」となったことから天変地異などの異変が起こるようになってしまった そのため荒神を鎮めて渡来神から地域を解放し取り戻すことを宣言する南久阿
大事故が続発する土地の荒神を鎮めるため、南久阿は現場の神社の神主に神託を下して神事を取り行い、太郎は節分の恵方巻を住民に配る
恵方巻行事とともに安寧を願う住民のエネルギーをぶつけることで荒神を鎮め、追い出された渡来神を退治した太郎
それにより鬼の巨人の姿をした神は正気に戻る
以後 南久阿の使いヤタガラスに呼び出されては渡来神と戦うことになる 南久阿は祀られている?南雲神社を他の場所の神域に空間をつなげることができるのであちこちに飛ばされる
タンカーを鎮める海の荒神 海坊主の回には怪物王女にも登場した半魚人が協力者として出てきます
爆発物を搭載した船で海坊主に特攻をかまして正気に戻す回天作戦を決行
しかし既に巻き込まれたタンカーが荒神の傍にあり作戦中断、太郎がタンカーに乗り込み船霊を祀る神棚を中心に乗込員を集めるも信仰心た足りず陸の祠と空間が繋げられない
そこに過去に船と共に沈んだ者たちが現れて空間は繋がり無事陸へ避難、回天作戦は続行されて成功する
最後は太郎に渡来神は殴り飛ばされて終了
次は火車の荒神に村を焼かれた獣の一族の娘登場
狼に変わることができるがその姿は完全な狼で怪物王女のリザのようなワーウルフとは別のものだと思われる
復讐を誓うその娘:大上銀子は荒神の手掛かりとして襲われる前に猫が集まっていたことを思い出す
そのことを話していた間にすでに南雲神社に猫は遣わされており、その目的が銀子であると見抜く南久阿
町に侵入する前に丘に罠を張り、足止めする太郎たち
荒神となった火車は強くはなかったが一緒に現れた武闘派の渡来神には太郎も勝てず、南久阿が蜘蛛の糸で絡め取り動きを止めた好きに狼となった銀子が食い散らかして終了
以後 銀子は南雲神社に住み込むようになる
(南雲神社には南久阿を神として知覚できる人物がいるため協力している)
NIGHT ADULTCHILDREN [な]
Night adult children 1 (ノーラコミックス)
- 作者: たがみ よしひさ
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 1998/02
- メディア: コミック
Night adult children 2 (ノーラコミックス)
- 作者: たがみ よしひさ
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 1998/08
- メディア: コミック
コミックノーラ連載作品 著/たがみよしひさ 全2巻 既読
怪盗もの?といえるのかな
Wiki:NIGHT ADULTCHILDREN
ノーラ連載での前作が「なあばすぶれいくだうん」だったので 「ないとあだるとちるどれん」だと思ってたら生椎名タイトルは普通に「NIGHT ADULTCHILDREN」
そういや「なあばす」も正式には「NERVOUS BREAKDOWN」だったか
これもなあばすと同じく2頭身と8等身の両方で描かれている
本作は「ないちる」と略して読んでたど 早々にノーラの廃刊とともに連載が終わったのが惜しかったと個人的に思っていたのだが単行本の2巻のあとがきによると「終わってよかった(ノーラの廃刊に伴って)」と言っていたので結構 難産な作品だったのかも キャラクターが迷走してるとかっていってたっけ
表の顔は喫茶店nightのマスター 裏の顔は故売屋の平井平吉
その元に長野から転がり込んできた田中風太郎
離れに住まわせてもらう家賃代わりに「物納」として昔のようにマスターの依頼で窃盗をすることに
nightで出会った常連客達もマスターとは持ちつ持たれつの関係
金庫破りがメインのブラックスパイダー黒沼東吾、二人組みの美人局 延乗寺聖華(丸山広子)とアンデス(安田守)、覗きと下着泥棒にしてコンピューターのスペシャリスト坂田和也の面々
風太郎が東京に戻りマスターからの最初の依頼で行動のブッキングにより失敗する黒沼たちに本業のスリの力と祖父による贋作製作によって展示品のルビーを入手
その後の富豪の死後の遺産10億円の奪取をめぐり5人は協力関係に
実行の黒沼、実行及び作戦担当の風太郎、陽動及び車両担当の聖華とアンデス、仕事先のビルの情報収集や警察の無線傍受担当に坂田と役割が分かれマスターの依頼をこなして行く
マスターの親友の娘にしてnightのウェイトレス遠藤由里、風太郎たちの検挙に奮闘する警視庁捜査三課の警部補・石川仁右衛門らを加えて話は進む
全2巻であるため話数は少ないが各キャラにスポットが当たったエピソード回はあり
風太郎は由里との話に絡みこの道に入った経緯、一旦足を洗って長野に引き込むことになった経緯
黒沼は仕事上でのライバルとの決着と仕事で出会うことになる美良
坂田は思いが通じなかったことから代償行為で仕事に走らせることになった過去の思い出
聖華とアンデスは聖華の過去の交際相手の事件
平井は親友でもあった由里の父親が死ぬことになった事件
となっていた
更に警視庁絡みで「なあばすぶれいくだうん」より岩切とその協力者として田村平九郎探偵事務所の安堂も登場
アンデスの過去を下がるためフェダーインの朽木も登場したりとたがみ作品の各キャラがでてくるのは嬉しかった
最後は風太郎と付き合うことになった由里、黒沼と付き合うことになった美良も含め泥棒家業を続けていく
その活動をネットで知った平九郎事務所の京子は夫である安堂に伝えるが「所詮 あいつらはただの泥棒 俺には殺人事件が似合っている」といい 風太郎との頭脳勝負はしない
一方の風太郎側も「ただの泥棒と思うなよ」のモノローグの中 仕事を続けて行く
タイトルに「アダルトチルドレン」と入ってるようにトラウマが一つのキーワードになっているんだが風太郎以外にはさしてトラウマを抱えていないのであんまり目立たなかった印象あり
ひょっとすると黒沼達にも泥棒家業に身と落とす原因となったトラウマがあったのかも知れないが作中では描かれることは無かった
なあばすと一緒に手放したけどまだノーラコミックが入手できるうちに手に入れておきたいところ
電子書籍化されてるかは不明
なつきクライシス [な]
ヤングジャンプコミックスのレーベルだが連載はベアーズクラブとビジネスジャンプ連載作品 著/鶴田洋久
3巻まで既読
Wikiみたら映像化されていたみたいだけど全く知らなかった
Wiki:なつきクライシス
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全18巻なのだが何で3巻までしか既読でないかというと最初ベアーズクラブで連載されていた分が収録されていたのが3巻までだから
ベアーズクラブ読んでたのはたがみのファイターとベルセルク目当て(途中でジャパンに変わったけどね)
あと南方熊楠とか天狗が出てくる伝奇者のやつ読んでたけどタイトルまったく思い出せん
ビジネスジャンプに連載が移ってるを知らなくててっきり3巻で終わったものだと思ってた
主人公の女子高生:貴澄なつきの空手をメインにした格闘もの
空手だけでなくなつきに言いよってきた男はテコンドー使いだったり、転校してきた高岡リナはレスリングだったりと他の格闘技も登場したがあんまり色んな格闘技の異種格闘技戦って感じではなかった(読んだところまでは)
短剄か寸剄のような技 NGB(その構えからリナに「なつきガチョーンボンバー」と勝手に命名された)で神取あきらを倒し、その後 空手部主将の柳澤雅昭が卒業後の終了となって部員に正拳突きの掛け声をかけてるシーンで3巻が終わっていたので切りよく終わったと思っていたんだが・・・
いつのまにやらビジネスジャンプで18巻まで連載してた
以後全く読んでいないので4巻以後の展開は知らないのだがWikiの記事だと高校空手部を舞台に学園同士の抗争?になってたみたいだ
表紙のイラストはいいんだけど作画の線がちょっと荒かったと記憶している
そういえば空手部主将の柳澤って見た目が無口なニンジャマスターガラって感じだったんだが てっきり萩原一至と師弟関係だと思っていたら同年代の友人関係(ダーティー松本氏のアシスタントを2人ともしていたらしい)
この後もいくつか連載作品があったけど「風牙」は単巻で終わったし「弁天様には言わないで」は二部構成でちょっとわかりにくい話だったな 今は何か連載してるんだろうか?
ナムジ-大国主 [な]
著/安彦 良和
元はハードカバー本全5巻 だが今は文庫版全4巻もあり
安彦良和 作の骨太コミック・・といったところ 「大国主」とあるとおり古事記が題材だが 古事記を神話風に描くのではなく、日本の古代 朝廷などが成立する前の小さな国が争っている時代の物語 奴隷 身分のナムジがスサノオの末娘と関わり、以降 国同士の争いにも関わっていくことになる
古代について氏独自の解釈にて舞台が設定されている(ファンタジー風などではなく、現在の史跡を元にした考察によるもの)
骨太というと同じく氏の作品のアリオンを思い出す あれはギリシア神話が題材だったが・・
主人公は少年漫画の主人公のように決してヒーロー然とはしておらず、失敗してないたり 弱音どころか泣き言を言ったり人間くさく描かれる(別に本作だけでなく 安彦良和氏の作品がそうだが)
最初 本作を読んだときはハードカバーの大き目の本だったが今はハードカバーのものは廃盤だが新しい版で発売している
なお本作 ナムジの息子(スサノオの娘スセリとの間の子供ではなく、卑弥呼の娘との間にできた子供)が主人公の神武が続編にあたる
なあばすぶれいくだうん NERVOUS BREAKDOWN [な]
NERVOUS BREAKDOWN 全13巻完結(ノーラコミックスコンパクト) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: たがみ よしひさ
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- メディア: コミック
徳間書店の月刊コミック誌ノーラにて連載していたディティクティブ(探偵)ストーリー
全13巻読破
Wiki:なあばすぶれいくだうん
なあばすの画像を探す
頭脳労働担当の安堂、頭脳労働担当の三輪を中心に田沼平九郎探偵事務所の面々の物語
探偵ものだけあっていわゆる殺人事件解決が主になるが決して現在進行形の事件でなく、過去の事件を調べたり ちょっと不思議な(幽霊系)の話もあったりします
田沼平九郎探偵事務所に一話のゲストのミャーが加わり登場人物が勢ぞろいするのは1巻の終わりから、さらに準レギュラーとして後に刑事の岩さんこと岩切も度々登場する
二頭身になったり 三輪は人外の怪力を発揮するが他の探偵コミック(金田一少年の事件簿や名探偵コナンなど)より事件は現実に近いものが多く謎解きもすんなり読んで解るものではなく 少し頭の中で咀嚼しながら読まないといけない
連載が長いせいかゲストキャラクターも多く登場し、軽井沢シンドロームの面々やフェダーインの主人公 傭兵・朽木、依頼人から一言の面々など他作を知っている人ならニヤリとすること請け合い
そういえばメインの2人安堂と三輪については家族に関して絡んでくる話が作られてなかったですな 安藤の姉と三輪の父親はちらっと出てきたことはありましたけどね
事務所のオーナー田沼平九郎は探偵になることとなった警察をやめた事件とかのちに結婚することとなった大神家の事件があったり、ミャーは金持ちにありがちな身内のどろどろした殺人事件とかもあったんですが・
三輪にそっくりな外観の叔父は次作の「ないとあだるとちるどれん」に登場してます
本作は氏の作品の中でGLAYについで読破した作品ですが巻数の多さとともに今のところ氏の代表作だと思う
この作品に触発されて敬遠してた軽井沢シンドロームも読みなおしたしね
でもなんで文庫版でないのかな・・もう廃版になってるんだが・・ お江戸忍法帖は文庫版がでてるのに
と以前HPに書いたら今はノーラコミックスコンパクトっていう文庫がでてるようだ しかも更に最後に一話が描き下ろされているらしい
本誌の終わり方が探偵事務所の関係者が次々と殺されその犯人は三輪 しかも三輪自身の夢オチだったしなあ どんな話が描き下ろされたんだろう
NIGHTMARE MAKER [な]
ヤングチャンピオン烈連載作品
著/Cuvie (キュービーと読む)
作品についてWiki:NIGHTMARE MAKER に記事あり
直で訳すと「悪夢製造機」
読み始めたのは2巻の発売日に平積みで見かけてから
連載誌が青年誌であることとストーリーの都合上男子高校生の欲望が描写されるので女性の裸体・というよりセックスシーンが描かれておりエロイ体のライン描く人だなーっと思っていたが アダルトコミックでも活躍する作家だとわかったのは割と最近
ストーリーは天才男子高校生 内田が思い人(とはいえ普通にフランクな関係ではある)の灯明とナニする夢を見るために開発した夢見製造機
ところが自身に使っても女性関係の夢は悪夢にしか向かわず、開発に行き詰っていたところ保険の教師 茅野、友人の隆也にモニターとして貸し出したところ夢で願望を見せることに成功する
しかし都合のいい願望の夢の世界に逃避するもの、願望の世界と現実の区別がつかずに暴走して茅野をレイプする生徒(レイプというか合意っぽいが)がでたり、偽物までが出回るような事態となっていく
更に夢での願望を現実にしようとする生徒もあらわれように…という感じなのだが明るいエロってよりはサスペンスっぽくなってきている
主人公:内田、内田が好意を寄せる深見灯明、夢見製造機で内田への願望を気付かされた渡会真樹の三人のかかわりが更に事態を悪化させていき、収束に向けて内田は「更に夢見製造機をばら撒く」という行動にでる内田だが?ってところで3巻は終了
YC烈連載なので進むのは遅いが次あたりで完結しそう・・・かな なーんかバッドエンドの香りがプンプンするな
エロさを省いていくと現実に目をそむけて都合のいい世界に逃避するかなり重いテーマだよなあ
もし現実に夢見製造機があったら?
性風俗関連がこの機械に置き換わるか? なんせ人件費かからんし しかも現実世界で許されない願望をかなえられるし、しかも風俗業界に努める人間は行為をしなくても 夢を見る人間にその人物像を夢に見られるように印象づけるだけでいいから外観だけでいいからクビ
発明した内田は特許取ったら大もうけできるなぁ 非社会的勢力に抱えられそうだけど・
作中のような性的願望以外のあらゆる欲を叶えるならどんな働き詰めでも睡眠時間で欲望をかなえてリフレッシュする使い方もありえるけど 現実社会で満たされていない所得層ほど逃避も兼ねてこういったものに溺れそう
精神依存、身体依存が形成される麻薬より 入り口が広いネトゲ、パチンコに溺れて落伍者になる人も多いからね
しかも現実と願望とのギャップが浮き彫りになるほど不満も貯まるからいずれ暴発あるいは社会から逃避の恐れあり、分別の付かない未成年は不可どころか一切 禁止になるか…
逆に人生の勝ち組、いわゆる「リア充」あるいは「金持ち」とか満たされてる人ほど願望が叶ってるから夢見る意味を見出せないから使わないんだろうな