続刊雑感 ブッシメン! THE IMAGE MAKER 4巻 [続巻雑感]
ブッシメン!THE IMAGE MAKER(4) <完> (イブニングKC)
- 作者: 小野 洋一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/08/23
- メディア: コミック
いつのまにか4巻が出てていつの間にか完結してた・
表紙は主だった女性キャラ 法子、サクラ、偲の3面による・・・多分 大威徳明王か
現在の師 叔父の藤本が同業の杉本から回された 枯れた桜を材料にして仏を掘るという依頼
しかし依頼主の元に行くと当人の葬儀中 依頼主の息子が父の依頼を引き継ぐが 父に反発していた弟は反発
その家庭内の事情と 桜は2人の兄弟が生まれた時に植えられたことを聞いて立木仏にすることを提案する玄造
兄弟の衝突を目にし、予定の釈迦牟尼仏に加え急遽 もう一体を掘り上げる
双子の兄弟が生まれたときに植えられた桜が桜桃だったことからサクランボの二対になる実を兄弟に見立てたことを感じ釈迦牟尼仏と多宝如来を完成させる
お披露目で多宝如来の由来と元々依頼者である兄弟の父親は二体の仏像を依頼していたことから父親が一つを反発して家を飛び出した次男に向けてのものだったのでは?と兄弟に説明
兄弟二人は和解し花見をして終了
以後 物語の終わりに向けてのエピソード
ニセモノのフィギュアを本物と勘違いして法子の元を訪れたサクラ
それをきっかけにしてフィギュアの世界だけでなく仏像の世界においても海外における機械での大量生産について業界を憂慮する偲や玄造
父:奈良崎玄馬の仏像のコピーを偲に見せられて動揺する玄造だがその場はその贋作をどうこうするよりまずその元になった父の作品を直に見たいと思う
コピー商品や贋作について一旦収まったかに見えたが工房に帰ると師の藤本は原型の権利を買おうとする業者と商談中
そのことに対して仏師としての魂を売るつもりかと師:藤本に問う玄造
大量生産品を機械で作られただけのニセモノという玄造だが藤本から「本物」とはなんだと逆に問われることに
悩む玄造は特定個人のための一品モノを作る「仏師」だが大量生産されるフィギュアの「造型師」でもある今の自分に思い至り更に悩み一度歩みを止める
法子は末法警察ゼンの売り上げで本社から表彰されることになる一方、玄造はフィギュアの仕事はやめることに
玄造は「本物」の答えを探し父の仏像を探して袋光寺を訪れ そこでまつられる十王の閻魔大王に圧倒されつつも違和感を感じる
そこに玄造を探して法子も現れ 袋光寺が法子の家の以前の菩提寺であったことと母の法要を行った場所、仏像が好きになったその場であったことが判明
その後 住職より「本物」の奈良崎玄馬の大日如来をみせられるが贋作と大差なく見えたその像に迷うことに・
本物には贋作にはないなにかがあると思っていたのが幻想にすぎなかったのかと悩む玄造に住職は父:玄馬の仏像に対する言葉を伝え 玄造がなぜ仏師なったのかを思い返すよう促す
父の作った十王の閻魔大王を睨んで答えを模索する玄造
サクラに怒鳴られて転倒した際に閻魔大王像が修復されたのもので違和感がそこから来ていたこと、さらに他の像も廃仏毀釈で破損したものを父が修復したものであることを知る
更に像に収納された文書に製造、修復に関わった仏師たちの名前が記されていたことから像に込めた願いを語り継ぐことが本物であると悟る
以後 フィギュアの原型師としての仕事も続けることになった玄造だが法子は表彰された後 京都本社への栄転となる
京都へ転勤となる2週間の間に 法子が目標としていたゼンのフィギュアによる立体曼陀羅を完成させることを提案する玄造
偲や藤本、クロアの協力もあり 立体曼陀羅を完成させて法子を京都本社へ送り出すことに成功
しかし 法子のフィギュア企画は原作が景品表示法にひっかかったことで中止になり、本社への転勤もなくなってしまうオチとなります
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