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ニルヴァーナ・パニック!! [に]

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ニルヴァーナパニック




月刊少年キャプテン連載作品 著/伊藤勢

伊藤勢氏を初めて知った作品  まだキャプテンがあり ガイバーとか宇宙カールビンソンとかが連載してたころかな

インドの神々 (ファンタジー・ファイル 6)というイラスト解説本のコラムで「名前はわからないがクオリティの高い漫画」と紹介されてたのは本作

ジャンルとしてはヒンドゥー教のシヴァを題材にインドで繰り広げられるコメディ風漫画?

兄の考古学者:星真一郎がシヴァ狂信派から奪った宝物のシヴァが妹:まなかの額に寄生したことにより 本尊としてシヴァ狂信派の面々に追いかけまわされる騒動記 

星まなか
:主人公の女子高生?(日本で拉致された時の描写に学生鞄を背負ってた)
受難体質 トラブルメイカーの兄に巻き込まれたり シヴァに寄生されたり シヴァ狂信派に本尊として追いかけまわされたりする  
シヴァ曰く「実は毛深い」  指摘されてキレた

星真一郎
:考古学者 フィールドワークでインド、ネパールを回る
物おじせずに教団と渡り合うどころか 教団の宝物庫から文化財保護と称して盗み出そうとしたりする
フィールドワークとして世界を回ってるせいか身体能力も高く上空から落ちるまなかをジャンプして抱きとめたりしている  作者の注釈でまなかに寄生したシヴァと心情的に妹と区別がついてないとしていた

シヴァ
:ヒンドゥー教の破壊神 
四千年前のヴィシュヌとの戦いで本体をえぐりだされ、体はミイラに本体は神眼石として宝物になっていた
まなかの額に寄生しそのまま新たに人間女性型の化身(アヴァラータ)として過ごすが化身することで神力を使い果たし普段は寝ている
額からでると体がない目玉おやじ
星教授によると体細胞が動物細胞、植物細胞両方に変化し、植物細胞時は菌類に似ているとして水虫呼ばわりしていた
シヴァと呼ばれる前はルドラと呼ばれた牛頭神だった

スレス・プラサド導師
:虐げられてきたインド先住民 ドラヴィダの出身  狂信的宗教結社ガナディバタ・ソサエティの親玉

ガネーシャ
:普段は干物の冬虫夏草  煮出すと(水分を与えると?)膨張してガネーシャに

ハヌマット
:女性の猿人神 ハヌマーンが元なのかなと思ったが
 「聖仙(リシ)に列しては号すること斉天大聖(スヴァリティカ・マハリシ)」と名乗りを上げており聖石から生まれたともいってるのでハヌマーンより孫悟空がモデルか
普段は縮んで小猿形態
星教授曰く「デーヴァ神属は植物可変型の生命体かと思ったらハヌマットは鉱物生命体らしい」

なおこのキャラクターは名前を変えて著者のモンスターコレクションにて召喚術科の教授ロビン・プロフェシーの生徒として最終話にちょっと登場




不定期連載だと思ってたけどそれほど掲載号は離れていない
94/2 6 9 11 最終話の涅槃に近い街は95/3-5の3号連続で掲載された


第一話 震天動地

シヴァをあがめる狂信的宗教結社ガナディバタ・ソサエティ
その結社から星真一郎が秘宝:ハラの神眼石を奪い、日本に送ったことから 送り先の妹まなかがインドまで拉致される
結社のアジトにあるシヴァのミイラに神眼石は呼応するもすでにミイラが時間が立ち過ぎて復活できず
代わりの体を求めて突っ込んできた目に兄はまなかを突き出して避けたことで まなかの額にシヴァが「寄生」
(シヴァ曰く分子レベルの融合らしい)
トリローチャナ(3つ目をもつもの)として女性形質をもつ新たなシヴァの化身アヴァラータとなる

破壊神として現代文明を破壊しようとナンディン(牛の乗り物)を復活させて行動に移そうとするも化身に神力を使い果たしチャージが済むまでモヘンジョダロにて発掘アドバイザーをすることに・


第二話 艱難辛苦 
せめてインドだけでも破壊してほしいとスレス・プラサド導師がまなかに叫ぶ中
助けに来たといいながら結社の宝物庫を荒らす星教授

その中にあったインド産冬虫夏草を添付文書に従って煮だしてみたが解読の文法間違いでまなか煮汁をのまされたまなかの腹はエライことに
まなかはインドのトイレの使用法にカルチャーショック!
煮出した後の冬虫夏草はひもの状態から下に戻り 象面四臂の巨大な体躯で街を破壊していく

その力に神力を感じたシヴァが起きてきてしばき倒すも そのあとでやっと息子ガネーシャであることを思い出す

ガネーシャは暴れた後 水分が切れてまた干物に・



第三話 大山鳴動
シヴァ大祭にご本尊として担ぎ出されるまなか
巻き込まれることに辟易したまなかはシヴァとの分離のため シヴァがそれが可能というカイラーサ山へ
 
カイラーサにはシヴァと呼ばれる前のルドラと呼ばれていた時代の体が有ることを道すがら説明さえる

カイラーサ入口に配置された門番を撃退、ルドラの体のもとにたどり着くも 大樹の下に安置した体は長い年月で根に囲われた上に融合 更に野鳥の巣に・

仕方なくまなかはしばらくシヴァの同居を了承することに


第四話 多情多恨
転生霊童としてチベット密教護柱派に声を掛けられたまなか

封印の御柱に連れてこられたまなかだが トラブルメーカーの兄が御柱に爆破をかまして飛んできた礫にぶつかったまなかは意識消失

代わりに起きてきたシヴァが目の前の柱を見るなり 自分の武器の三叉戟であることを思い出し引っこ抜く

封印されていた悪魔王(ブータパティ)も起き上がってくるが その正体はシヴァとの因縁があるハヌマット

遺恨がある2人は神力を使って戦うも星教授が仲裁に入るうちにハヌマットが逃走

このハヌマットがシヴァとの戦いに際して名乗りを上げるセリフ好きだなあ


第五話 涅槃にいちばん近い街

三回の連載で一話となっている

兄のフィールドワークに付き合うまなかや復活したがやることがないのでヒマなハヌマット

まなかの睡眠中にシヴァはヴィシュヌとの決戦、本体をえぐりだされる過去を思い出して目覚める

そこにいたハヌマットと本気の戦いに

シヴァが呼び出した三叉戟はハヌマットの戦闘中に金属部分が劣化から崩れおち、シヴァのプラーナの状態となるが4千年ハヌマットを貫いてプラナーナを吸収していたことによりシヴァより離れて暴走

更に水気でナーガとなるがやがて自我に目覚めシヴァの力の化身であることを思い出し まなかのムーラダーラへ通ってシヴァの神気として融合

騒動が治まった後 ハヌマットがなぜヴィシュヌに組したかを聞いたところ単にシヴァのティラクが原因
シヴァ側につくと額のティラクがシワに見えてイヤだったってことがわかってまたシヴァが暴走して物語は終了

シヴァのティラクは表紙イラストの真中の額にある横に線が3本はいってるやつね







陰陽頭 賀茂保憲 (怪COMIC)


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