化けてりや [は]
著/たかはし慶行 掲載誌は増刊ヤングガンガンビッグと月刊ビッグガンガン?
単行本で衝動買いするまでまったく未見の作品だったんで連載雑誌はよく知らない コミックスのレーベルはビックガンガンコミックス
1巻2巻同時発売と帯にあり表紙が並べて一つの絵になるようになっていたのでてっきり2冊で完結作品だと思って手に取ったんだが完結作品じゃなかった
同時刊行のせいか表紙は左右並べるとイラストになる仕様
真ん中に主人公神谷を置いて左(1巻)に御陵了、右(2巻)に座敷童の一井となっている
一巻の表紙だけ見てエロっぽい展開期待する人は思いっきり期待を外されますな
Wiki:化けてりやに記事あり ただし現在は登場人物の項目のみ
奇異太郎の妖怪絵日記とかモンスター娘のいる日常とかこういった人外の緩い日常が1ジャンルになってきてんのかなと思って読んでみた
1巻の裏表紙に学園妖怪コメディーとあるんだが 2巻以降はともかく1巻はちょっと暗いというか重いところあり
京都名門大学(名門の大学って意味ではなく大学名が京都名門大)に合格し、主人公:神谷 直也(かみたに なおや)は舞いあがっていた
そんな神谷は学内でサングラスに髭面の男:津久井と謎の少女:一井に出会う
津久井が気になった神谷は一井が指し示したボロい部室棟に入るがそこは妖怪の巣窟となっており、取り囲まれてしまう そして現れた津久井にイケニと呼ばれる
更に現れた御陵(みささぎ)了により 津久井の見立てでイケニエとして京都名門大学に入学できたこと
御陵の家は妖怪に住処とイケイニエを提供する代わりに妖怪の力を使って成功しており、同時に京都名門大学を牛耳っている存在であることを説明する
さっさと神谷を食べるように促す了だが津久井の見立てに反してまだ熟していないとのこと
イケニエにならない神谷は了から退学を言い渡されるが必死で懇願する様子に津久井は食べられるように「仕込む」といって退学の件は先延ばし
そこに五山送り火が灯り、原因は妖怪:大文字擬鬼(もどき)によるもので送り火どころか町に火が上がる。 事態の収拾を図ろうとする神谷に対し妖怪たちは外に出るために学校の結界を解くことを持ちかける
了は焦ることなく自衛隊に任せることを伝え、神谷には退学をちらつかせて妖怪たちの学校外への解放を許さない。
自分を変えようとする神谷は了やその部下が止める中、結界を壊すことに成功するが 神谷と違って妖怪たちは事態を収拾する気はなく事態を間近で見物するだけ
しかしやってきた自衛隊は特に問題もなくさっさと消化活動を開始し、防火服で被害もなし 神谷がどうこうする必要もなく事態は収拾に向かう
興が削がれた妖怪たちも了の指示に従い校内に戻ろうとしており、それを見た神谷は自分を下に置きたくないと結界を壊してはみたが何も出来ず、餌にもなれず、了に逆らって退学は確定となり悲観する
呆然としながら大文字擬鬼が鎮火されるをの見ていたがその声を聞いて放水を止めるように懇願
しかし聞き入れられず鞭で打たれ、更に放水を受ける そんな中その出自からいじめを受けた過去を思い出し悔しさに歪む神谷
その様子を見た妖怪たちは美味くなった神谷の精気を食らい本性を現して自衛隊を退散させる
以後 神谷に懐いた大文字擬鬼は少女の姿になり父として慕うようになり 神谷は妖怪のイケニエとなって退学にならずに妖怪部室棟に暮らすようになるまでが1巻
2巻からは学校生活を絡めて更に妖怪たちを学校に集める内容だが神谷はすっかり妖怪と馴染んでいる
ゲストキャラに津久井に思いを寄せる羽星が登場 新たに学内に妖怪 絡新婦(じょろうぐも)を引き入れる話
ちなみに羽星に取り憑いた女郎雲は疫病神となった津久井のキスで精力を吸い取られて、羽星から分かたれるが気がついた羽星は食事をして貧乏神となった男前の津久井は嫌いなようで・・・
了も含めて繁華街に妖怪探しにきた津久井や神谷
神谷と了が津久井たちとはぐれたところをぬりかべに閉じ込められた2人 普通の携帯では外界と連絡がつかないが津久井とは連絡がつきその助言でぬりかべから夜明けまで逃げ通すか神を起こすしかないといわれる
2人で逃げる間に「自分の力で生きたい」と思っている了と「自分を変えたい」と思ってる神谷は会話を交わす
音を経てない限りぬりかべからは見つからないため夜明け前まで逃げられると思っていた2人だが 閉じ込めらた祇園の家は朝の仕込みのために夜明け前に目覚ましが成り始めて見つかってしまう
そこで置き屋で育った神谷は三味線を弾き語りで歩きながらぬりかべを引きつけ、その間に了は智恩院の鐘で神を起してぬりかべの結界を破って帰る
ほかは合コンでハブられていつものごとく消沈顔の神谷 それを見た妖怪たちは合コンをセッティングするがその内容はエサを巡っての争いとなる話
妖怪はいないという文化人類学の教授:古久保 学問としては妖怪はいないと断じながらも祖母から聞かされた妖怪話は好きでしかも夢の中で大学に閉じ込められた妖怪たちを知っていた
神谷は古久保と共に妖怪探しに出かけるもそこにいたのは古久保の夢を食べようとしていた夢喰い獏
大学の妖怪たちは古久保の夢ノートを見て特別授業として獏から助け出す
この回で普段 神谷とよくいる妖怪たちが天邪鬼、泥田坊 高入道 座敷童 疫病神と判明
ぬりかべから脱出するための騒動で祇園の神を怒らせた了は幼女化してしまう
津久井が神をなだめる間 妖怪部室棟で神谷の妹として過ごす了の話
ここで一井が神谷と昔に関わりがあったことを匂わせる発言あり
1巻のカバー下は主人公の簡単な設定と裏が4コマ
2巻の津久井の設定と大学の設定となっていた
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