幽形聖境クークラ [ゆ]
原作/ 田沢孔治 作画/御船麻砥 月刊マガジンZ連載作品 全2巻既読
ロシアの田舎?を舞台にした物語だが魔性(妖怪?)は出てくるけれどホラー?とはいえないか・
(ロシア語?かと思ったけれど作品は中欧スラヴ圏のある国ってことで国名は出ていなかった)
主人公の少年:カイトが父が死んだある国の町クークラにやってきたところから物語が始まる
父をこの町亡くしその恋人に一緒に暮らすように呼ばれてきたと出会った少女:イリーナと事情を説明するがその父の恋人の名 ヴェルマ・スエーヴェル・ナヤガラと告げたところでその様子が変わる
少女にヴェルマの家に案内される途中 イリーナと共に町の不良に絡まれるが出迎えにヴェルマがきたことで事態は悪化せずに済む
町の人々はその生活の中に魔性の関わりを肯定して生きており、その中でも力ある令嬢(パンノーチカ)と呼ばれるヴェルマには逆らえない土地だった
魔性が管理する土地を人間の創造性を見込んで共存を望んだヴェルマが貸し与えた経緯があった
しかし人はあくまで自分たちの贄と考え、共存を掲げるヴェルマと袂を分けた魔性 コルドゥーンとその一派がクークラに戻り、人間を食料に作り替える行動を開始
ヴェルマはコルドゥーンと敵対し、加担していないものの町の警察組織との軋轢が生じ魔性と人間との共存関係は揺らぐ
またヴェルマはカイトと仲がいいイリーナに嫉妬し手下の魔性を使って離れさせようとする
ヴェルマに乗り移り成り替わろうとしていたコルドゥーンはヴェルマの捨て身で敗北
魔性との関係を断とうする町の若い世代はコルドゥーンの起こした事件を境に不信を露わにし 魔性を排除しようと動きはじめる
町の人間がヴェルマに向ける憎悪の理由がわからないカイトは父の亡霊を見るように感が募る人間やそれに伴いTV局に妖精の存在を売ろうとする人間がでてきたりと共存関係に亀裂が入っていく
少年は町の同年代の少女と交流を深めるも 町の人が恐れるものが何なのかがわからない
そんな中 父の幽霊が現れヴェルマに騙されるなと告げる
父の言動の意味と町の異常がわからず迷うカイトだが図書館の立ち入り禁止区にあった町の歴史の本を入手
その数十年前の写真にまったく姿が変わらないヴェルマが写ってることに更に困惑を深める
カイトはスネグーロチカという少女の魔性と出会う
スネグーロチカが人のストレスを取り それを雪として放出していたことを説明され、クークラには人と人以外のものがいることを知ったカイト
更に町の人間が魔性を憎む心により生じた動く女神像が魔性を狩り始める
女神像を破壊したヴェルマだが現場を見たカイトに魔性であることを知られてしまう
ヴェルマはカイトに魔性の自分が人間に共存を望んだ理由を話すが 人の変化の速さと強欲を目にして共存が誤っていたと人間を排除を決めようとするがそれを聞いたカイトは町もヴェルマも見捨てられずヴェルマと暮らしていくこと伝える
それによって町の支配は人に移る代わりにカイトはヴェルマと婚姻することに
魔性と町の人間の双方が町のはげ山に集まり婚姻の儀式が行われる中 生き残った町の警官はチカオには家族にはおらず息子も存在しないことを暴く
そのことを聞いたカイトはチカオとしての記憶を呼び起こす
クークラに来てヴェルマと恋人関係だったことは正しいがその後 魔性に変えられそうになったことから逃走
その途中に事故で死亡 しかしヴェルマにより負傷部を除き再構成し少年カイトとして偽りの記憶を植えつけられたことを思い出す
睦夫(チカオ)でなく凱人(カイト)の意志でも人間と共存するための人形ではないとヴェルマを拒絶
イリーナとともに儀式の場から離れ クークラを抜けようとするが魔性の力によって体を再構成されていたカイトは町の結界を抜けると同時に崩れ、イリーナに君のカイトだと告げて消える
その後 町から魔性は去り、人のものとなるがイリーナはカイトを引きずり、まだ人間と魔性の共存は早かったのかと漏らすヴェルマの元には再度 構成され赤子となったチカオがいた
というところで終わり
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