火の玉ボーイ [ひ]
週刊少年サンデー連載 全14巻読破 著/石渡治
各話のタイトルは歌のタイトルとなっている
一番最初に読んだ石渡治作品 中学校くらいで読んだ時 読んだ時こんな高校生活を送りたいと思ったもんです
主人公:火野玉男の高校生活を描いた青春モノ 学園モノかな スポーツが多いけど
主人公は失踪した父親を探して湘南にやってきた高校生:火野玉男(タマ)
そこで出会ったモンこと神大寺桃子に湘南のウィンドサーファーと横浜のサーファーとの諍いを聞かされ、なりゆきからやったことが無いウィンドサーフィンで勝負をすることに・
コーチとしてモンが頼ったのは後にタマの親友となるキイ(足柄山金太郎) 冷血漢のキイだがタマの言葉に乗せられて?タマにウィンドを教える
その後 サーファー同士の諍いを止めるために以来されたタマの父親 火野マーローによって弱点である酒をウイスキーボンボンで盛られて勝負が流れそうになるも 無理やり起こされ 寝起きの悪さで性格が攻撃的になる、空腹で人外の力を発揮する「ハングリィ」により対戦相手のゴリを下し、激しい潮流におちたゴリを救い出してめでたしめでたし
以後 父親マーローと共にモンの家(寺)の離れを借りて真昼野高校へ編入、高校を舞台に話が進む
全14巻で高校卒業までなのでほぼ現実と同じ3年ですすんでいたんじゃないだろうか?
すでに原作コミックを手放したが以後の展開を思い出すと
テニス編
転校後 無試験で転入したことからテニス部顧問の数学教師:陰田に目をつけられるも転校前の高校は名門高だったことからテストでの嫌がらせは通じず、パワーテニスを標榜する顧問のテニス部の先輩にしごかれることに、その後 テニス部内の先輩後輩の対立、以後事あるごとに対立することとなる斜陽高校との対抗試合となり 転校を認めた陰田にテニス特訓をうけハングリィパワーでラフプレイだらけの対抗戦に勝利する
体育祭をきっかけにもう一人の親友 陸上部の花園薫と出会う 同時に陸上部マネージャー:暮林真理子とも出会い 幼いころに離婚した母親の面影に惹かれていく
互いにいい印象を持つも暮林の母親が自分の母親にそっくりだったことから兄妹であることを疑うタマ、タマが落した母親の写真からタマから向けられる好意はタマの母親を投影していることを察して自体は抉れる、更に父親マーローから真理子は母親同士が双子の従兄妹であることが告げられ、さらにインテリアデザイナーの夢を追って離婚し成功した今 日本に帰ってきている母とレストランで対面
しかし母子とも伝えたいことを伝えられず対面は破局、その後 薫と共に挑んだ駅伝に参加するも斜陽高校の妨害で最下位で襷を渡されたタマすべてをふっきるため全力で走って逆転一位となるも心臓麻痺を引き起こす
目覚めたタマは校長に諭され、救急車が到着するまでに心臓マッサージをしたのが母親と知らされて家族間のわだかまりは解ける
その後の修学旅行では京都にてこれまで交流がなかった母方の祖父母と真理子と共に対面 母親を感動したことや結婚の報告で訪れた父親マーローについて色眼鏡でみたことを反省していることを伝えられる
バンド・ミュージカル編
学園祭だったかな バンドのメンツを集めるタマ達
守銭奴だがギターの腕がいい生方、医者の息子で勉強を強要されるドラマーが登場
キイがモンの姉アイリーンのバンドのヘルプでイギリスへ行くことも絡めて話は進む
ハングリィではギタープレイはどうにもならないと思いきや早弾き、同時にツイストでキーボードを弾くパフォーマンスを見せて沸かせるもキイは自分の意思でイギリスへ
生方のアフリカへの思いを聞いてチャリティーにしたミュージカルはアイリーンの協力もあって準備万端で成功するかに見えたが演技が終わる前にいつもの斜陽高校が乱入
キイと組んでやる最後の舞台を台無しにされたタマはハングリィを上回る「アングリィ」状態となり体育館を崩してしまうほどの大暴れでミュージカルは終了するもチャリティは成功し生方は男泣き
賞金獲得レース編
体育館をぶっ壊したことで屋内運動部から追いかけまわされるタマ 責任の一端を感じる軽音楽部から再建に足りない3000万円が賞金としてもらえる沖縄でのレースを紹介される
ウインドサーフィン、自転車、ハングライダー、ランの4種の競技で挑むレースに参加を試みるもタマの高所恐怖症発覚
イギリスから帰ってきたアイリーンとキイの協力でハングライダーは飛べるようになり沖縄へ
薫と暮林は陸上部合宿で未同行
沖縄開発庁長官の息子キツネの妨害、弱点の酒を入れられて発走が遅れるも寝起きの悪さ、飲酒を加えた「トリプルハングリィ」状態でレースを追い上げる 自転車では三輪車を用意され、ウインドサーフィンでは薬を盛られるも跳ね返して出来レースだったキツネを追い上げる 直接妨害もアングリィ発動でぶちのめし、ランのゴール前でキツネをぶん殴ってから優勝
優勝賞金の3000万円は借金のカタに協力させられていた中学の同級生薔薇ちゃんのためにキツネに叩きつけて何も得られないままノーサイドとして気絶する
沖縄へ立つ前にキツネより土産としてパイナップルと優勝賞金を渡されたことで体育館の再建は成る
アイスホッケー編
K2とその弟の双子登場
アイスホッケーに誘われるも経験がないタマや薫たち 道具はキイのバンド仲間のお古を譲ってもらって体裁を整えるがはファイターになりきれないままの同好会
練習試合として斜陽高校アイスホッケー部(女子)と対戦するのだが、タマと同じく条件下で超人的な力を発揮する(満月であることが条件でマンスリィとなって釣り目になる)、 杏子(アンコ)こと安藤摂子により試合に負け、再戦に向けて動き出す
一方 杏子は試合を決めるときに杏子が負傷するのを避けて打たなかったタマに惚れてしまい、斜陽アイスホッケー部員の頼みでタマとデートしたところを目撃されてタマの仲間たちはバラバラに、杏子も斜陽の連中に知られて出所してきたアイスホッケーオリジナルメンバーに襲われる
他の部員たちの助けで逃げ出し斜陽高校から脱出
バラバラになりメンツが揃わないまま斜陽オリジナルメンバーと試合に臨むことになるが 参加しないモンや真理子を授業中に乗り込んだ杏子が説得
杏子はそのまま真昼野高校に転校することとなり キイも加わり、マンスリィ&ハングリィのコンビで斜陽高校との試合(?)は勝利を治める
ちなみに以後続く真っ当な試合は2回戦か3回戦かで負けていた
キイの家族
キイが姿を見せないことで自宅を訪れたところ しばらく家にいなかった状態を知ったタマ
キイの世話人だった銀じいが登場し キイの父親が誘拐されていることを知る
パスポートを持っている杏子ととともにフランスへ渡り、偶然知り合った休暇中の傭兵(軍?)の力を借り キイの父親を取り戻して帰国
キイの家族などが明らかになったエピソード
高校三年の夏
仲間内の恋愛事情やこれまで知り合った人たちの現在の目標を知り、自分の進路、好意を向けてくれるモン、暮林、杏子にどうこたえるかで悩むタマ
そんな中 斜陽高校からタマたちへ手が伸びる
暗示による暮林の行動から学校の同級生、PTAを巻き込んでの騒動、更にそれを回避するとタマの仲間たちへ直接 暴力で襲撃される
仲間を動けなくされて孤立するタマだが これまで関わったウィンドサーフィンのゴリ、テニス部OB、斜陽テニス部OB、キツネらが駆けつけ、斜陽学園と真昼野高校との生徒を巻き込んでの大乱闘となる
キイが刺されていたこともあり混乱の中 機動隊?が介入 タマと斜陽のトップで話が付きかけていたところでの突入だったためタマは「馬鹿野郎」と絶叫して斜陽VS真昼野は終わる
この件でタマは自分の進路を教師と定め東大を目指して勉強に打ち込むことに
二次試験に向かうタマはモンの異常に気付き、受験を棒に振って駆け付ける
タマの受験を無為にさせて落ち込むモンに 暮林、杏子はタマに誰を選ぶのか選択させることを提案
タマはモンを選び、卒業式のあとキイとの別れをしていると下級生達に囲まれて高校を後にする
以後 杏子は自分の希望進路の婦警になるのだが 読み切りで火の玉ガールってのが発表されたと思う
今から見るとさすがに画が古臭く感じるかもしれないが良作
少年漫画ジャンルで発表されたラグタイム・ブルースからパスポートブルーあたりまでは全部読んだけどその中では一番好きだ
青年漫画雑誌での発表は読んでないのがちょこちょこあるからなあ
はっぴぃまんはもう一回読み返したい・
火の玉ボーイ全7巻完結(ワイド版)(少年サンデーコミックスワイド版) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: 石渡 治
- 出版社/メーカー: 小学館
- メディア: コミック
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