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黄門じごく変 [こ]


黄門★じごく変 (MF文庫)








著/中津賢也

元は増刊サンデーでの連載だったので少年サンデーコミックスから全2巻で発売されていたが廃版後文庫で出てるようだ

ふぁいてぃんぐすいーぱーよりこちらを先に読んで中津賢也を知った
ふぁいてぃんぐが3巻だったから「2巻作家」はここから始まったんかな

天空戦記シュラトよりはるかに前に八部衆を題材にしたコミック 半分コメディだけどね

後の中津賢也のコミックでアシスタントが主要キャラ以外を思いきっていい加減に書いて~とあったが本作も主要キャラ以外は適当な作画になってるが特にそれが悪いとは思わなかった
コメディ風味で「徹頭徹尾シリアスなストーリー漫画」でなかったせいもあるが




人並み外れた力をもったソリの合わない二人の高校生 安積覚(あさか かく)と佐々木介三郎が教室内で日常の喧嘩

しかも止めに入った担任の老教師:水戸みつくにを巻き込んで校舎から転落 そして死亡!

死後の世界で閻魔の娘:蘭魔が浄瑠璃鏡で生前の罪を映しだそうとするも反応なし

二人は単なる人間でなく天竜鬼人衆といわれる修羅闘神の生まれ変わりであると閻魔大王、地獄に訪れた阿修羅に知らされる

閻魔と諍いを起こしている最中 地獄界の力を込めた夜魔刀と修羅界の力を込めた修羅刀を打ち合ったことで八熱大地獄が現界へ飛ばされてしまう

以後 乱心した閻魔大王は八熱大地獄を統括する地獄の十王に人間界の制圧を命じ、
一方主人公たちは阿弥陀如来より 依頼され各フロアの王を倒して地獄を元に戻すというストーリー


天竜鬼神衆のうち竜王が転生した覚、天王が転生した介三郎、高校のクラスの担任のじーさま水戸みつくに(名前はひらがなで漢字では表記されなかった)、閻魔の娘:蘭魔の4人で地獄めぐりツアー

時折 より下層の地獄の王の方が強いため 手に負えなくなってきた時に助言役として阿修羅がやってくる (竜王、天王であること覚醒しながら八熱大地獄を巡るので結局 各フロアの王は雑魚扱い)

阿修羅は両性具有というかどちらでもあるということで女性っぽく書かれている(いや実際乳房があるんだけどね シモはどうなってるからしらんが)


修羅刀が折れたため斬ったものを改心させる折伏(しゃくふく)刀を持ってくるのが帝釈天だが 試しにちょっぴり斬られて神保町でイクサー1のビデオ買ったのを白状したりとか 阿修羅に言い寄ったりとか あの人ほとんどギャグ要因だったな

途中八部衆の一人 夜叉王が転生した人物 弥七も出てくるがゲストとしてで物語には同行しない(次作の徳川生徒会にはレギュラーとして登場) 

現世にいる人間の顔はすべて覚えているが 判明しなかった担任のじーさまは弥七によって弥勒菩薩であると明かされる

ラストで閻魔大王の乱心は仕組まれたものであり 阿弥陀如来によって八部衆が善なるものへとなるため摂授の法だったことが明かされる

阿修羅はそれに気付き、護法神とならずに修羅闘神として生きることを選び 死んだ介三郎も阿修羅についていく

覚はまずは人間としての生を全うするために復学して物語は終わる
(父である閻魔にしゃく伏刀を差したことで顔をあわせづらい蘭魔は覚とともに現世の学校に通うこととなる

八部衆(というより仏教を題材にしたコミック)が新鮮でそのあとの幕末の藩体制を学校設定に持ち込んだ戦国生徒会も含めて好きだったが巷では受けなかったみたい

個人的には好きだ












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